星座 3・ CONSTELLATION 3
石川源晃著
地球の地軸が傾いているので、春分の基準になる天空の場所が毎年約50秒だけ移動しています。
今から約一万年前には、獅子座に存在した春分点は西暦2000年には魚座に移動しています。
現在の占星学は自然科学を利用した天体軌道学を基礎に計算していますが、古い時代の暦を信じる人々の間には
春分点の移動を認めようとしない占い者も存在します。 星座時代という言葉が流行したように星座に対する
ノスタルジヤ(あこがれ)は根強いものです。
Gyration of rotation axis of our earth has created the difference of shift in fifty second for each year.
Thus the location of the equinox in about ten thousand years ago that was found in the CONSTELLATION LEO
has moved to the CONSTELLATION PISCES in 2000 AD shifted.
Although our recent technology has calculated the places of planets in accordance to the modern orbiting science,
some people in believing the previous calendar are still protesting to accept new technology. The sense of nostalgia
on the word of CONSTELLATION will believe the age of AQUIRIUS in earnest dream.
星座に対する大きな混乱は天文学が観測した星座は大小が一定しないで、まちまちなのに、占星学が使用しているヒッパルコスの十二個のサインは
十二星座と同じ名称でありながら大きさが30度ごとに一定の値であることです。
これは、何座の占いという言葉を翻訳で作り出した人物の不注意によるもので、外国では星座占いという言葉が存在しないのです。日本の現在の星占いの状態を外国人に説明をするのであれば、「日本人はトレミが教えた新しい占星学を三千年前の古代バビロニアの古い表現で説明しようとしている」ということになります。
日本語という世界から隔絶した特殊な言語を使用する日本の現状を説明する外国語の文献も存在しないので、日本人の研究者が気が付かないのもやむをえないことです。
Some particular confusion in Japanese translation on the word
CONSTELLATION in place of the
ZODIAC SIGNS of HIPPARCHUS
for the use of astrology would be introduced by a careless translator in Japan in some fifty years ago. As there is no other book written on this particular item that it would be difficult for Japanese astrologers to learn the
involved problems from the depth explored.
30度に区切られた十二個のサインを持つゾディアックの帯は「星座1」のページの図に示しました。サインの配列の順は太陽の通過に
沿ったものですが、春分点の移動を示す図面では、進行方向が逆になります。
なお、ゾディアック・ベルト(獣帯)
という言葉は十二個のサインの多くが動物(人間を含む)で表現されているからです。なお、
ゾーディアック帯
を参照してください。
そのなかで、「てんびん」のみ
が血液がない無機物です。これは、ヒッパルコスが十二個のサインを定めるときに、バビロニアの「さそりの爪座」
を独立させて「てんびん」のサインにしたためであるといいます。
占星学では、ゾディアック・ベルト(獣帯)を宇宙の大円の
内側に投影して使用しています。
ZODIAC signs in ZODIAC BELT is already illustrated in the pages of CONSTELLATION 1 and ASCENDANT 2. See ZODIAC BELT.
The name
ZODIAC has come
from its twelve signs with either human or animal formatted. Among them, the sign
LIBRA has been taken the
name from a body of bloodless creature specified. There was a story in the works of
HIPPACHUS as he took
the name of Babylonian
CONSTELLATION called the nail of Scorpio that was located outside the
CONSTELLATION
Scorpio registered.
For the use of ZODIAC in astrology, we will project the pattern of signs inside the
GREAT CIRCLE of universe.
現代の日本語には横文字が氾濫しているという批判がありますが、基本的な哲学を輸入している日本人には翻訳文化は
宿命なのかもしれません。日本の多くの文化は翻訳文化であるといいます。西欧の占星学ばかりでなく、日本人の思想の重要な部分を形成している仏教文化は
すべてが輸入をした翻訳文化です。仏教の行者ばかりでなく、日本古来の神道(しんとう)の行者も広く唱えている
般若心経(はんにゃ・しんぎょう)という経典(きょうてん)があります。この最後の一章は古代仏教のサンスクリット語の
言葉であり、中国語に翻訳ができなかったもので、日本語にも翻訳ができないので、古代の原語の発音のままで現在も
記載されています。その言葉は「ぎゃてい、ぎゃてい、はら、ぎゃてい、はらそう、ぎゃてい、ぼじ、そはか」という文章です。
仏教伝来以来、二千年の長い間、この矛盾に耐えてきた日本人は世界にまれに見る適応性が豊かな民族なのでしょう。
To the English readers, please forgive me to omit the translation in the above item as it will be too much specific for
the original Japanese cultures and the ancient Buddhism that would require me to write down another bulky volume of translation included that I have omitted.