Q and A
石川源晃著
copyright2005

占星学の Q and A を以下にまとめました。

As the items discussed here being too much specific to the Japanese language concerned, we omit the English translation for below followed.

Q1 西欧の占星学と占星術はどのように違いますか?

A1 将来を予測する予測技術には、医学の専門知識を利用する医者の診断や 気象学の知識を利用する天気予報や経済指標を利用する景気予測などがあります。 西欧で発達した占星学(アストロロジー)は天体観測の知識を利用して、 地球上の人間世界で発生する事柄を予測する技術です。 日本では、占星学は理論中心の議論、占星術は占い実務という特別な考え方を しますが、西欧のどの国の言葉でも、占星学占星術は同じ言葉〈英語では、 アストロロジー)です。

Q2 星というのは何ですか?

A2 西欧の占星学では天体観測をした実在の天体をといいます。実在の天体が示す数字から計算で求めた架空の点に名前を付けてと同列に取り扱う場合もあります。東洋の占いでは、天体観測ではなく、暦の記載から割り出した架空の点にという名前を付けますが、直接に観測をした天体を使用しないので、の定義が混乱して分かり難くなっています。東洋の占いでは、占い者がであると主張をすればになるという「あやふゃ」な考えかたです。

Q3 アスペクトは必要ですか?

A3 占星学で天体の働き方を検討する場合に、2個の天体の間の角度差を考えます。 特殊な角度差をアスペクトと称して2個の天体が互いに協調的であるか否かを検討します。 しかし、ハーフサム(ミドポイント)や45度法などでは、アスペクトを使用しません。 判断の基準になる「接触点」はアスペクトに類似していますが、使用方法も性質も アスペクトとは違います。


Q3a オーブは万能ですか?

A3a 古典占星学のオーブに対する古い考え方は誤りです。 ref
古典占星学では、天体の及ぼす影響を現代よりも広く設定して、太陽と月は10度または12度、他の天体は 3度または5度としていましたが、20世紀後半になると、オーブを 5度以下に狭くするようになりました。 ref
最近の研究では、天体が影響するオーブはさらに狭いものであることが判明しました。 ref

Q3b サインやハウスの切れ目にもオーブがありますか?

A3b 古典占星学では、12サインの切れ目やハウスの境界線の処理の問題が不明瞭であり、人々は慣習的に天体のオーブをそのまま、サインやハウスの境界線に適用してきました。その弊害で、水瓶座時代の始まりを西暦2000年にするという誤った主張が行われました。 ref
さらにまた、ASCの第1ハウス側のオーブを第12ハウス側のオーブよりもを広くするという、一貫しない取り扱いがありました。
それで、二十世紀後半以降、ハウスを使用しない新しい占星学(アディー調波、石川の分割調波、エバーティンのハーフサム、石川の45度法など)の研究が行われるようになりました。

Q3c オーブの内部では影響力が一定ですか?

A3c 従来はオーブ内部の天体の影響力は一定と考えられていましたが、その考えは誤りです。オーブ内の天体の影響力はオ−ブ 0度を最強として、度数が増加するに従い弱くなります。
なお、計算上の有効数字 ref の影響で度数未満を四捨五入した場合の 1度の差はオーブには含めませんから、実質の 許容値の幅は 3度以下になります。


Q4 なぜ、45度法というのですか?

A4 「おひつじ」の0度から「おうし」の15度未満の45度。「おうし」の15度から 「ふたご」の30度未満の45度。「かに」の 0度から「しし」の15度未満の45度。 「しし」の15度から「おとめ」の30度未満の45度。「てんびん」の0度から「さそり」 の15度未満の45度。「さそり」の15度から「いて」の30度未満の45度。「やぎ」の 0度から「みずがめ」の15度未満の45度。「みずがめ」の15度から「うお」の30度 未満の45度という、八個の45度の刻みを基準にした天体の配置を考えるので45度法と いうのです。

Q5 45度法と古代伝来の占星学とどこが異なるのですか?

A5 新しい占星学と古代伝来の占星学との最も大きな相違は天体の性質が変化しないと いう考えかたです。古代伝来の西欧の占星学では、地球から観測した天体が存在している 場所を12個のサインに分けて、たとえば「おひつじ」のサインに存在するときの天体は 「積極的」に行動するなどのように解釈します。しかし、新しい占星学の45度法では、 天体の性質は天体が存在する場所で変化をしません。 天体暦を使用する場合には、天体の場所を「おひつじ」の何度と認識しますが、それは天体が 春分点から0度から30度未満の場所で観測されたということを表示するだけであり、その天体 の性質や働きかたは新しい占星学の45度法では変化をしません。

Q6 45度法ではハウスを考えるのでしょうか?

A6 45度法をはじめとする「ハーフサム」(または、ミドポイント)と称する新しい占星学では、 ハウスを一切使用しません。ですから、ASCを使用しても、ASCを使用しなくても天体の存在 位置だけを知れば、占星学が成立します。

Q7 45度法は単純な周期論ですか?

A7 45度法は「周期論」の繰り返しの占いではありません。天体は太陽を中心に一定の周期で動きますが、占星学で使用する場合には地球から観測するので、周期は複雑に変化します。特に、45度法ではトランジットの太陽と月は使用しませんから、動く天体が軸に接触する年月日は複雑に変化します。 ref

Q8 計算を正確にする必要がありますか?

A8 誤解のないように注意します。すべての学問的な予測技術(医術、天気予報、経済予測 など)に共通することは使用する資料が正確であれば予測の的中率が向上するのです。霊感など の特殊能力による予測は霊感者の個人能力だけが頼りですから、資料に左右されません。 45度法が占星学である以上、使用する資料の計算は正確である必要があります。しかし、その 正確さの程度は、古代伝来の占星学が期待する精度よりも低いもので十分です。45度法では サインの性質を判断しませんし、ハウスを考慮しませんから度数計算のみで分秒を四捨五入します。

Q9 接触点の働きはなんですか?

A9 エバーティンが初期に提唱したハーフサム(ミドポイント)では、接触点に数種類の差別を 設定しましたが、晩年に提唱した45度法では、接触点に差別を設定しないで、すべての接触点を 同じ働きにしました。45度法が形成する軸に接触するオーブ2度以内の天体は「軸」が表示する事柄 について、周囲の環境が整備しているか否かを表示します。 ref

Q10 45度法ではASCを使用しますか?

A10 エバーティンが初期に提唱したハーフサム(ミドポイント)では、ASCやMCを使用 しましたが、石川源晃が開発した45度法では、ASC やMCを省略しました。細密ですが不安定な 要素のASCやMCを省略しても、人生の重要な動きには影響がないことを実証したためです。

Q11 45度法で予測占いをするときに、善悪が表示されるのでしょうか?

A11 45度法の軸に接触する天体は善悪を表示するものではありません。軸の性質が「どのような」 状況にあるのかという周囲の環境の整備状況が判明するので、結果的に良い時期か不利な時期かを 表示することになります。45度法は英国人のアディーが開発したアディーの第八調波に相当するので、 目的とする問題に対して周囲の環境が整っているか否かを表示しますが、直接の善悪を表示しません。

Q12 45度法で人の生死がわかりますか?

A12 生死の問題は宗教観念によって、各国で異なります。キリスト教では、生れて間もなく死んだ子供は人間界の穢れを知らない存在としてエンジェル(天使)として扱います。日本の宗教では死は「汚らわしい」ものと考えます。仏教では、人間が生れて死ぬのは当然のことであると考えます。
  一般に、西欧で発達した占星学の表示に共通している法則は、運が良い人物は先に死んで、 運が悪い人物は後に残って苦労をするのです。人間は必ず死ぬものです。

Q13 運のよい人はどのような法則でも運が良いと表示されますか?

A13 西欧の占星学を研究している世界の研究者に共通した認識は生まれつき幸運な人物は 「煮ても焼いても」幸運であるという事実です。問題は生まれつき幸運でない人物が「どのように」して、限られた一生を過ごせばよいのかという問題です。45度法の占星学は時期が熟する年月を 教えますから、それを上手に利用しましょう。

Q14 火星と天王星で作る「治療軸」に木星が接触する時期に治療すると良いのですか?

A14 ドイツ人のエバーティンが1940年に最初にハーフサム(ミドポイント)を発表した時期に研究に協力した医師たちは同じような病状の患者を外科手術したのに、時期によって予後の結果に大きな差がでることに注目しました。エバーティンは出生の火星と出生の天王星が作る軸に「手術軸」と命名して、この軸にトランジットの木星が接触する時期の外科手術は成功率が高いと発表しました。
石川源晃はその後研究の結果、外科手術だけでなく、一般の医療や検診などの医療行為全般にわたって火星と天王星が作る軸が関連していることを発見して、これを「治療軸」と命名して、1992年に演習占星学入門173ページ〈平河出版社〉で発表しました。
トランジットの木星が有効に働くためには、 「治療軸」に木星以外の大天体が接触していない時期を探す必要があります。占星学では天体に人間の臓器をわりあてていますから、この影響を避ける必要があります。木星も肝臓を表示しますから、 肝臓系の病気の効果は不明です。
なお、演習占星学入門にエバーティンの軸の数に誤記があります。正しくは合計78個です。

Q15 時期を知る方法は?

A15 西欧の占星学で時期を表示する方法は多数の法則があります。 そのすべてを理解して、使いこなすには熟練が必要ですので、通常はプログレスという法則とトランジットという法則を使用します。

プログレス法則は実はディレクションという法則の変形です。ディレクションというのは古典占星学の考え方で太陽が1度移動すれば1年歳月が経過したと同等の変化が起きるという法則をプライマリ、ディレクションといいます。ハウス位置でこの変化を計算するのに三角函数の複雑な計算が必要なので、アランレオはセコンダリ、ディレクションと称して、天文暦の1日の変化をプログレスと命名しました。なお、ターシャリー(第3ディレクション)と称するのは、月の周期27.3日(繰り上げて28日)を1年にする考えかたです。
さらに、コンバースと称する方法は天文暦を出生時期から引き算した時期を使用する方法です。この場合、20歳の運勢は出生年月日から20日ひいた日の暦が表示するものになります。
トランジットは目的の年月日の天体位置を使用して、出生図との比較をする方法です。 45度法などのハーフサムは原則としてトランジトを使用します。

プログレス、またはトランジットで「期が熟した」のに何事も発生しない場合があります。その場合、出生図が持ってる力の方向性を検討したり、あるいはまた、過去の類似な時期に行った処置の影響が継続しているか否かを考慮すべきです。
時期表示に限らず、占星学の表示は絶対的なものではなく、傾向を示すものと考えるべきです。



準備中・under preparartion



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